貴景勝、玉鷲と大関W昇進だ 25年ぶり快挙を阿武松審判部部長が示唆

 「大相撲春場所」(10日初日、エディオンアリーナ大阪)

 日本相撲協会は8日、取組編成会議を開き、大関とりに挑む関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=は初日に妙義龍、2日目に錦木との対戦が決まった。昇進問題を預かる審判部の阿武松部長(元関脇益荒雄)は先場所優勝した関脇玉鷲(片男波)とのW昇進の可能性を示唆。1994年初場所後の武蔵丸、貴ノ浪以来25年ぶりの同時大関昇進へ期待は膨らむ。

 貴景勝がロケットスタートで大関とりへ突っ走る。初日、妙義龍は過去5戦5勝、2日目の錦木は3勝1敗で3連勝中と好相性。準地元場所で声援も追い風に加速する。

 昨年九州場所で13勝を挙げて初優勝。先場所11勝を挙げ、三役で3場所計33勝の目安をクリアしながら昇進を見送られた経緯がある。仕切り直して、一発回答の結果で大関をもぎ取るつもりだ。

 阿武松審判部長は結果以上に内容を重視する方針を示す。「星数より内容が大事。激しい突き、押しの正攻法で、これぐらい勝てるんだというものを見せてほしい」と強調した。

 同部長は先場所13勝で初制覇した玉鷲に対しても「勝ち進んでいけば声が上がってくるかもしれない」と内容や成績次第で昇進の可能性を示唆。展開次第で25年ぶり同時大関昇進の夢も浮上する。

 貴景勝はこの日、稽古はオフで静養。発表された力士指定の懸賞本数では約250本で堂々トップに立った。同2位はご当地大関豪栄道の約220本。3位グループが白鵬、高安、遠藤らの110本超。人気力士をしのぎ“貴景勝バブル”だ。

 総数でも2073本で昨年場所の2130本に迫る。危惧された“稀勢ロス”を22歳のスター候補が救った。前売り券はすでに完売。平成最後の場所で新時代の風が吹き荒れそうだ。

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