貴景勝 大関とりへ不安排除 最後の仕上げ「力を出しやすい体に」

 「大相撲春場所」(10日初日、エディオンアリーナ大阪)

 大関とりに挑む関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=が7日、大阪市生野区の勝山高で場所前の本格的な稽古を打ち上げた。先場所千秋楽に痛めた右足裏に違和感があり、相撲は取らなかった。約2時間、すり足、てっぽうなどで汗を流した。

 師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は「違和感があるから無理せず」と大事を取っての調整。本人も盤石に仕上げるため今後は治療、回復に努めることを強調した。「不安をできるだけ排除してしていく。最後の仕上げ、磨きをかけたい。最後は気合、気持ち」とやり残しはない。

 稽古後は軽妙トークでリラックスし、オンとオフの切り替えも完璧。「力を出しやすい体に持っていく。あと3日、仕上がっているという自信が欲しい」と初日を見据えた。

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