福士加代子 「転んでも立ち上がる」「でんぐり返し練習した」 名古屋マラソン

 名古屋ウィメンズマラソン(10日、ナゴヤドーム発着)に出場する招待選手が8日、名古屋市内で会見し、1月末の大阪国際女子マラソンを途中棄権した福士加代子(36)=ワコール=は「勝ってMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)を取りに行きたい」と、9月15日に行われる東京五輪代表選手選考会の出場権獲得を誓った。

 レース間隔はわずか6週間。リオ五輪以来のマラソンとなった大阪では転倒が響き、途中棄権に終わった。「名古屋も転ぶかもしれないけど、転んでも立ち上がる練習はしているので。MGC獲得と優勝に向かっていきたい」と福士。前だけを見て、この約1カ月間を過ごしてきた。

 試合後数日は脳振とうのような症状を感じたというが、走り自体に影響はなし。「痛みも傷もちゃんと癒えている」という。再びモチベーションを上げる難しさもあったはずだが「(レースでは)転んでいるけど、人生悪いように転んでないなと考えているので」と前向きに受け止めた。

 練習も「特に変わったことはなく、大阪の延長のままきた感じ」。だが秘策は練ってきた。「でんぐり返しの練習をした」とにやり。陸上界ではウオーミングアップで行う人もおり、福士も「転んでから立つようなイメージでトレーニングしてきました」と練習の前後に取り入れた。

 転んでもただでは起きない福士。今回も華麗に立ち上がってみせる。

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