紀平梨花に伸びしろ 3回転半2本なら160点も 世界最高はザギトワ158・50点

フリー演技を終えて声援に応える紀平梨花=米アナハイム(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(8日、アナハイム)

 女子フリーが行われ、SP5位の紀平梨花(16)=関大KFSC=が逆転で大会初優勝を果たした。シニアでの国際大会は5戦5勝。フリーの自己ベスト(154・72点)に肉薄する153・14点をマークしたが、各要素の採点を振り返るとまだまだ伸びしろがあることが分かる。

 今回は通常2本の3回転アクセルを入れるところ、連続ジャンプの方を2回転アクセルから入った。予定通りの3回転アクセル-3回転トーループを成功させれば基礎点は4・70点アップし12・20点となる(2回転アクセル-3回転トーループは7・50点)。

 さらに、この日は3番目の要素、3回転ループで9人のジャッジのうち3人から-1の評価を受けていて、この要素では5・04点(基礎点4・90点、出来栄え点0・14点)と、いつもの紀平より1点ほど得点が低い。ジャンプには跳べる本数の制限があり他のジャンプで調整をする必要があるが、これらを考慮すれば、ノーミス演技であればアリーナ・ザギトワ(ロシア)のもつ世界最高の158・50点を超える160点も現実味を帯びる。

 左手薬指を痛めたというコンディション面も含め、万全の状態での、完璧な演技への期待が膨らむ大会となった。紀平は3月20日開幕の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に宮原知子、坂本花織と出場予定。

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