卓球世界選手権代表に張本智和、伊藤美誠ら選出 早田ひなは最終選考会へ

 日本卓球協会は29日、4月にハンガリー・ブダペストで行われる世界選手権(個人戦)に出場するシングルス代表の男女各4人を発表した。残り1枠は最終選考会(3月2日、仙台)で決まり、ダブルス代表は3月9日に発表される見込み。

 〈男子〉

張本智和(15)=エリートアカデミー、世界ランク3位

丹羽孝希(24)=スヴェンソン、世界ランク9位

水谷隼(29)=木下グループ、世界ランク10位

※吉村和弘(22)=愛知工大、世界ランク66位

 〈女子〉

石川佳純(25)=全農、世界ランク3位

伊藤美誠(18)=スターツ、世界ランク7位

※平野美宇(18)=日本生命、世界ランク9位

※佐藤瞳(21)=ミキハウス、世界ランク12位

※は強化本部推薦

 既に発表されていた選考基準にのっとり、19年1月発表の世界ランク20位以内の最上位選手(張本、石川)、同100位以内の最上位選手(丹羽、伊藤)、全日本選手権優勝者(水谷、伊藤)が内定していた。

 さらに、強化本部推薦として、男子はリオデジャネイロ五輪男子団体銀メダルの吉村真晴(名古屋ダイハツ)を兄に持つ吉村和弘(愛知工大)を抜てきした。現在世界ランクは66位ながら、昨年は張本以外では唯一、ワールドツアーで優勝(香港オープン)している。倉嶋監督は「吉村和弘選手は張本選手に次ぐくらいバックハンドの威力がある。国際大会での潜在能力も高い。爆発力がある選手なので、世界選手権で一波乱起こしてほしい」と期待を込めた。

 女子は平野美宇(日本生命)と佐藤瞳(ミキハウス)を強化本部推薦で選出したが、2人とも世界ランク30位以内の海外選手を4人倒しており、馬場美香監督は「国際大会での内容や成績から総合的に判断した」と説明。「平野選手は世界トップクラスの技術を持っており、高速卓球は中国にも通用する部分がある。佐藤選手はカット選手で世界トップレベルの守備範囲を持っており、攻撃力を増す努力も見られる」と話した。

 今回選ばれなかった大島祐哉(木下グループ)、早田ひな(日本生命)ら有力選手も、残り1枠を目指して3月の最終選考会に臨む。女子の馬場監督は「一発勝負の選考会で優勝しないと出場できないというプレッシャーの中でも勝てる選手に期待している。ツアーで活躍している選手もたくさんいるので、戦いに勝って自信を持ってもらいたい」と奮起を促した。

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