錦織、大逆転8強 劣勢跳ね返した!5時間超えの死闘制した!

 「テニス・全豪オープン」(21日、メルボルン)

 シングルス4回戦で男子の錦織圭(29)と大坂なおみ(21)=ともに日清食品=が勝ち、準々決勝に進んだ。四大大会のシングルスで日本の男女がそろって8強入りするのは昨年の全米オープンに続いて3度目。第8シードの錦織は逆転勝ちして全豪では3年ぶりの4回戦突破。第4シードの大坂は、同種目の日本勢で2000年大会の杉山愛以来19年ぶりにベスト8入りを果たした。

 今年から最終セットで導入された10点先取のタイブレークで、最後はサービスエースを決めた。錦織は初対戦のカレノブスタに第1、第2セットを連取されたが、気力、体力を振り絞った。驚異的な粘りで5時間を超える大激戦の末に逆転勝ちし、全豪では自己最高に並ぶ8強入り。「タフな試合を勝てて良かった。素直にうれしい」と喜んだ。

 力強いフォアとバックを速いテンポで奥深く打ち込んでくる相手に手を焼いた。1時間16分に及んだ第1セットをタイブレークの末に奪われたダメージは大きく、脚が止まった第2セットもなかなか活路が見いだせず、4-6で落とした。

 コートには敗戦の雰囲気も漂ったが、ここから意地を見せた。「自分が崩していかないと簡単には崩れない」と試合に臨んだように果敢に前に出て、重圧をかけた。徐々にリズムを取り戻し、第3セットをタイブレークで奪い返すと息を吹き返した。第4セットも押し切って巻き返した。

 今季開幕戦のブリスベン国際で約3年ぶりのツアー優勝を飾って意気揚々と乗り込んだが、3回戦を除いて全てフルセット勝ち。苦しみながら目標とする4強入りに近づいた。「プレーはいいので、体(の状態)を戻して向かいたい」と準々決勝を見据えた。

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