千代の国、スピリチュアル給金 江原啓之絶賛のオーラ輝ラリ

 「大相撲初場所・9日目」(21日、両国国技館)

 幕内屈指のスピードを誇る平幕千代の国が明生をはたき込みで下し、自身最速タイ9日目での勝ち越しを決めた。全勝で単独トップの横綱白鵬を1敗でただ1人追う。場所前にスピリチュアリストの江原啓之から絶賛されたオーラの輝きはホンモノだ。白鵬は琴奨菊を突き落として初日から9連勝。2敗で貴景勝、玉鷲の両関脇、平幕魁聖、矢後の4人が並ぶ。

 千代の国が最後は闘牛士のようにヒラリとかわして明生をはたき落とした。突き放す回転、素早い動き、たぐられても動じない下半身。土俵を所狭しと縦横無尽に駆け回る“暴れん坊”が会心の8勝目をつかんだ。

 昨年夏場所に続く自己最速タイ、9日目で勝ち越しを決めた。「しっかりと集中して前に出られた」と好調。12年初場所で新入幕したが両膝など度重なる下半身の故障。15年春場所では三段目まで降下した苦労人が、V争いに躍り出てきた。

 以前は場所中、ほぼ毎日治療に通っていたが今は「時々」と状態がいい。同じ16年初土俵の錦木、松鳳山、竜電との出世争いに闘志。「自分だけ取り残されてつらかった」と今年こそ悲願の三役昇進へ心身ともそろった。

 今場所直前、部屋を訪れたスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之が千代の国をひと目見て「一番輝いている」と絶賛した。師匠の九重親方(元大関千代大海)は「何色かは知らないが、本人がいい気になっていた」と輝くオーラ通りの快進撃だ。

 昨年10月15日、第1子となる長女が誕生。愛夫人と話して実采(みこと)ちゃんと命名した。「朝起きて顔を見たら頑張ろうと思える」とかわいくて仕方がない。着替えさせたり、泣いていたらあやしたり。「たまに笑ってくれる。それがうれしくて」とデレデレ。「(まな娘の)記憶に残るまで元気に相撲を取りたい」と、何よりの発奮材料だ。

 唯一の1敗を守り、全勝の白鵬に食らい付く。師匠から言われ続ける「一喜一憂するな。勝っておごらず、負けて腐らず」の言葉を胸に土俵で暴れ回るのみだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス