伊藤美誠3冠連覇へ着々も、一時は「チーンという感じ」

 「卓球・全日本選手権」(18日、丸善インテックアリーナ大阪)

 2年連続3冠を目指す伊藤美誠(18)=スターツ=が、女子シングルスと、同ダブルスの計4試合に出場し、同シングルスは8強、同ダブルスは4強入りを果たした。伊藤は森薗政崇(岡山)との混合ダブルスですでに1冠を獲得している。

 この日の最終試合となった早田ひな(日本生命)との女子ダブルス準々決勝では、成本綾海、井絢乃(中国電力)を3-0で下し「昨日より良くなってきた。お互いの良さが出せた」と笑顔を見せた伊藤。しかし、この日最初の女子シングルス5回戦では、2016年世界選手権団体戦銀メダリストの浜本由惟(20)=木下グループ=を相手に苦しんだ。伊藤より20センチ以上も長身の浜本の強打の前に、第3ゲームは14-16と激戦の末に敗れ、一時はゲームカウント1-2と先行された。

 「第3ゲームで10-6から負けて、チーンという感じだった。でも、切り替えないとと思った」。第4ゲームを11-5で完勝。接戦となった第5ゲームを13-11で勝利すると、そのまま第6ゲームも11-5。4-2と逆転勝ちした。

 「(ランクがかかる)ランク決定戦だから負けられないと思った。気持ちを切り替えて我慢で勝った。自分のよさが出た」と貫禄の勝利。連日一日4試合をこなし「毎日眠たいです」と目をこするが、「ツアーでは一日4試合もある、ツアーにたくさん出場しておいてよかった」とたくましく語っていた。

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