羽生結弦が現役続行を表明 前人未到の4回転半跳びたい!3月世界選手権でV目指す

 フィギュアスケート男子でソチ五輪、平昌五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が11日、来季も現役続行することを表明した。昨年11月に負った右足首の負傷から復帰を目指す羽生は「日本スポーツ賞(読売新聞社制定)」と「テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の大賞を受賞。この日、都内で行われた表彰式を欠席したが、ビデオメッセージで「来季こそGPシリーズを通して優勝を目指します!」と、宣言。悲願の4回転半ジャンプへの意気込みも示した。

 羽生結弦は、来季も勝負の銀盤の上に立つ。昨年11月のロシア杯で右足首のじん帯を損傷し、現在はカナダ、トロントで調整中のため、この日、都内で行われた2つの表彰式を欠席。代わりに流されたビデオメッセージの中で、電撃的に来季への意気込みが語られた。

 「今季はいい演技ができ始めていましたが、ロシア大会でけがをしてしまい、GPファイナル、全日本選手権と欠場となってしまいました。来シーズンこそGPシリーズを通して優勝を目指したいと思います。より一層努力していきます」

 さらに今季中に構成に組み込む予定ながら、けがのため断念せざるを得なかった“夢のジャンプ”にも改めて挑戦を明言。「4A込みのパーフェクトパッケージを目指します!!」。まだ誰も成功していない夢の4回転半ジャンプへの意気込みを記した直筆メッセージが披露された。

 羽生は平昌五輪後、4年後の22年北京五輪挑戦は明言していない。昨年8月に行われた公開練習の際には、残りの現役生活について「終わりが近づいている感覚は?」との問いに「それはあります」と、答えていた。ただ今季はロシア杯での負傷により、GPファイナル、全日本選手権を断念。現状で不完全燃焼であることに加え、「4A」への思いが、来季への思いを駆り立てた。

 すでに氷上練習を再開しており、まずは今季、3月の世界選手権(埼玉)での復帰を目指す。“銀盤のスーパーヒーロー”が描く氷上の軌跡には、まだまだ続きがある。

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