稀勢の里が白鵬、鶴竜と奉納相撲 進退懸かる初場所へ「体の動きは悪くない」

 奉納土俵入りを行う稀勢の里=明治神宮(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲初場所」(13日初日、両国国技館)

 右膝負傷で先場所を途中休場し、初場所に進退の懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が8日、白鵬(宮城野)、鶴竜(井筒)とともに東京・明治神宮で新年恒例の奉納土俵入りを披露した。

 横綱3人の豪華そろい踏みにも、観客は昨年を800人も下回る2000人。過去7年でも最少だった。「ヨイショ」、「日本一」のかけ声もまばら。天候や日程にも左右されるものの、相撲人気の上昇とともに、14年から右肩上がりに増えて17年は4200人に達していた。それが2年で半減以下となった。

 17年初場所で初優勝と横綱昇進を決めた稀勢の里。同場所後、1月27日に明治神宮で行った新横綱の推挙式と土俵入りでは1万8000人が駆け付けた。引退危機を乗り越え、“稀勢の里フィーバー”をよみがえらせたいところだ。

 稀勢の里はこの日、朝、都内の部屋で稽古を非公開とし軽めの調整を行った。関係者によれば、相撲は取らず基礎運動で約2時間汗を流した。

 奉納土俵入り後に「いよいよ始まるという思い。お客さんの前でやるのはうれしい」と語った。

 7日の横綱審議委員会稽古総見では左足を痛めたった6番で終了。立ち遅れ、息切れなど周囲に不安を露呈した。本人は「非常にいい稽古が毎日できている。順調に来ている。しっかり自分の強さをいい形で出してどんどん稽古していきたい。一日一日しっかり集中できるように。(足は)問題ない」と調整に悲観はない。

 9日には二所ノ関一門の連合稽古が行われる。「あしたは連合稽古だししっかり過ごしたい。体の動きは悪くない」。本番へ向け今度こそ周囲に盤石をアピールしたい。

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