高安、九州場所の悔しさ晴らす 初場所へ「優勝争いしたい」

 ロープを持ち若い衆の鍛錬にハッパをかける高安(右)
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 「大相撲初場所」(来年1月13日初日、両国国技館)

 大関高安(28)=田子ノ浦=が27日、都内の部屋で初場所に向け、横綱稀勢の里(32)との三番稽古を再開させ16番取った。3勝13敗と星は上がらなかったものの、立ち合いから一気に押し込む力強い相撲を見せるなど、手応えは十分だ。

 九州場所、トップで並んでいた千秋楽に敗れ初優勝はスルリ。悔しさを晴らすように、冬巡業でも稽古で追い込んだ。

 稀勢の里との稽古は馬力をぶつけ合う、場所前の恒例。「なるべく頭を上げないようにと考えて取りました。下から攻められた。厳しい攻めを考えて稽古したい」と、納得顔で振り返った。

 今年は3度の優勝次点。優勝争いに絡みながら初優勝が届かなかった。「全体的に本来の相撲とは少し遠かった。勢いある一方的な相撲が今年半ばから出なくなった。苦しい場所が続いた。なぜそうなったのか考えながら。一番はやはり体作りという面で失敗している。体に負担がかからないように相撲のスタイルをもう一回考え直してやるのも大事」と経験を来年に生かす。

 場所前稽古は稀勢の里とマンツー特訓を希望。「横綱は左四つになると相撲を取らせてもらえない。腰がどっしりしている。初日にここまでできたらもっとペースアップしていきたい。横綱とできる限り苦しい稽古をしたい。横綱にもいい稽古相手になれば」と、互いに高め合いたい。

 初場所へ向け「優勝争いしたい。できる限り稽古して心をもう一回り成長できるように鍛えたい」と、意気込んだ。

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