川内連覇!大会最多4度目V 「思い出深い優勝」不振脱却で笑顔

 「防府読売マラソン」(16日、防府市陸上競技場発着)

 川内優輝(31)=埼玉県庁=が2時間11分29秒で2連覇を果たし、大会史上最多4度目の優勝を飾った。4月のボストン・マラソンを日本勢で31年ぶりに制してからは不振が続いたが、相性の良い今大会で実力を発揮した。降りしきる雨の中、川内は39キロすぎでモンゴルのセルオド・バトオチル(NTN)らと競っていた先頭集団を抜け出し、最後は2位のバトオチルに43秒差をつけてゴールした。

 慣れ親しんだ舞台で、苦境を抜け出した。川内は8年連続出場の防府読売マラソンで、自身初の連覇を達成。4月にボストンで優勝してからは思うような結果が出なかっただけに「思い出深い優勝になった。(悪い流れを)本当に断ち切れた」。何度も屈託のない笑顔を見せた。

 得意とする雨中のレースだった。過去3度優勝のバトオチルら外国人ランナーと終盤まで競り合ったが、「何度も走っていて、三田尻大橋が最後の仕掛けどころのポイントと分かっていた」と39キロすぎの下り坂で抜群のスパート。後続を置き去りにし、独走でゴールした。

 来春はプロに転向し、新たな挑戦が待ち受ける年となる。「2時間7分台という記録を出すために、しっかり頑張っていきたい」。自覚十分に、自己ベスト更新を見据えた。

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