石川佳純逆転負けにぼうぜん…立ちはだかった「中国の壁」
「卓球・グランドファイナル」(15日、仁川)
シングルスの男子準決勝で張本智和(15)=エリートアカデミー=がウーゴ・カルデラノ(ブラジル)を4-0で下し、決勝に進出した。準々決勝で水谷隼(29)=木下グループ=は梁靖崑(中国)に4-2で勝ち、準決勝で林高遠(中国)と対戦。女子の石川佳純(25)=全農=は準々決勝で何卓佳(中国)に3-4で敗れた。
勝利をほぼ手中に収めていた石川は、いら立ちを隠せなかった。劣勢を挽回して迎えた準々決勝、最終ゲームだった。8-4とリードしたところから、展開が急転した。連続失点で逆転されて勝利を逃し「勝っていたのに…」と、ぼうぜんとした表情で言った。
相手の使用ラバーが特殊のため球の変化が読みにくく、11月のオーストリア・オープンでは0-4で敗れていた。今回は対策十分で臨み、序盤に劣勢となっても「挽回できる」と冷静だった。徐々にペースをつかみ、形勢は完全に石川に傾いていたが、最後に落とし穴が待っていた。「焦りが出てしまった」とうつむいた。
今回も中国選手の壁に阻まれたが、今年は安定した成績で世界ランキングでは日本人トップを守った。打倒中国へ「惜しいところまではきている」と手応えもある。年内に残るTリーグも出場予定で、まだまだ自身を鍛え抜く。




