羽生、全日本欠場「非常に悔しく思います」 世界選手権は代表入り濃厚

 日本スケート連盟は13日、11月のフィギュアスケートのGPシリーズ・ロシア杯で右足首のじん帯を損傷したソチ、平昌両五輪金メダリストの羽生結弦(24)=ANA=が、全日本選手権(21日開幕・大阪)を欠場すると発表した。羽生は16、17年大会に続き、3年連続での無念の欠場となった。同大会は来年3月の世界選手権(埼玉)の最終選考会を兼ねているが、羽生の代表入りの可能性は高い。

 今年も日本一を争うリンクに立つことはできなかった。羽生のコメントには、無念の思いがにじんでいた。

 「できることを尽くしていましたが出場することができず、非常に悔しく思います」

 負傷後、フリーに強行出場し優勝を飾ったが、その後の精密検査で、右足関節外側じん帯損傷などで3週間の安静固定、その後リハビリ加療に約1カ月を要する見込みと診断された。出場権を得ていたGPファイナルを欠場し、練習拠点のトロントに戻り、全力で治療にあたっていたが、間に合わなかった。

 楽しみにしていた“再会”も流れた。かつてしのぎを削ったバンクーバー五輪銅メダリストの高橋大輔が、今季4年ぶりに現役復帰。地方大会を勝ち抜き、全日本へ駒を進めていた。シーズン前に羽生は「ただ、ひたすら憧れていた存在。一緒に滑る機会があるとすれば、全日本。楽しみです」と話していたが、久々に同じ銀盤に立つことはかなわなかった。

 世界選手権代表入りのためには全日本出場は必須とされている一方、実績のある選手が負傷した場合の救済条項も明記されている。羽生は16年はGPファイナル優勝、17年は世界ランクなどで基準を満たし、同条項が適用され日本代表に選出された。今季も世界最高得点の297・12点をマークしており、選出の可能性は高い。

 「今後、どうなるかわかりませんが、1日でも早く痛みや制限がなくなり、競技に復帰できるよう努めてまいります」。五輪連覇に、国民栄誉賞。輝かしい1年の最後に襲った試練。それでも銀盤のヒーローは、きっと乗り越えて帰ってくる。

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