稀勢の里が稽古再開 非公開も「良かったです」

 大相撲九州場所を右膝の負傷で途中休場し、初場所(来年1月13日初日・両国国技館)で進退が懸かる横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が3日、東京都江戸川区の部屋で稽古を再開した。

 非公開で行い、部屋関係者によると土俵には入らず、四股などの基本運動で汗を流したという。帰り際に感触について問われ「良かったです。体を動かさないと」と引き締まった表情を見せた。

 九州場所では87年ぶりに横綱として初日から4連敗(不戦敗を除く)の不名誉だった。日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は初めて「激励」を決議して奮起を促し、複数の委員が初場所への出場を求めた。厳しい状況に追い込まれた稀勢の里は決議について聞かれ「はい」と言うにとどめた。2日から始まった冬巡業への合流は未定。

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