福岡Vの服部勇馬 厳しい恩師からの称賛に「箱根でも褒められたことはなかった」

 2日に行われた福岡国際マラソンで、日本人14年ぶりの優勝を飾った服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が一夜明けた3日、福岡市内で報道陣の取材に応じた。日本歴代8位となる2時間7分27秒の好タイムをマークし、一躍、20年東京五輪代表入りの有力候補に。箱根駅伝で活躍した東洋大時代から期待されてきた25歳は「まだ昨日と同じで実感があまりなくて、他人が優勝したみたい」と、はにかんだ。祝福のメッセージが150件ほど届いたという。

 レース後に対面した東洋大の酒井俊幸監督からもレースぶりを称賛されたそうで、「褒められたのはいつ以来だろう…。大学3年生の時の熊日30キロの時か。箱根駅伝で褒められたことはなかった。本当に厳しい方なので。30キロ以降の走りを『肩甲骨の動きがしなやかになってる。最後まで走り切れたのは、すごく成長してるね』と。僕としてもやってきたことが間違いなかったと思えた」と厳しい恩師からの言葉に、自信を深めた様子だった。

 また一緒にレースを走った東洋大の先輩で、前日本記録保持者の設楽悠太(ホンダ)からは「『お前、強いな』の一言でした」と、称えられたという。

 次走は、元日の全日本実業団駅伝。そして来年9月の東京五輪代表選考会、MGCが最大の目標となる。「勝負強さを身に付けたい。1キロ3分ペースは余裕をもっていけるようになったので、それを2分59秒、2分58秒にしていけたら。1秒1秒を削っていけたら」と、東洋大の合言葉である「その1秒をけずりだせ」を意識した言葉で母校愛を滲ませた。

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