腹痛に苦しむ“山の神”神野大地 再び発症で29位「意識しないようにしてた。けど…」

 「福岡国際マラソン」(2日、平和台陸上競技場)

 19年世界選手権、東京五輪最終選考会(マラソングランドチャンピオンシップ=MGC)の選考会を兼ねて行われ、服部勇馬(25)=トヨタ自動車=が36キロ付近からスパートをかけ、日本歴代8位となる2時間7分27秒の好記録で優勝。同大会としては04年の尾方剛以来、日本選手14年ぶりの優勝で、MGCの出場権を獲得した。箱根駅伝の5区山上りで活躍し、4度目のマラソンに挑んだ“山の神”こと神野大地(25)=セルソース=は、苦しめられているレース中の腹痛を再び発症し、29位に終わった。

 25キロまで先頭集団にくらいついていた神野だったが、再び悪夢に襲われた。「ハーフまではすごくいい感じだったが、そこからキツくなって32キロでは腹痛が起きてしまった。そことの戦いになってしまった。37、8キロからは体が動かなくなって…。足というよりも寒気がしてきた。エネルギー切れなのか、低体温なのか」と、4度目のマラソンでも求めていた結果を出せず、MGC出場権獲得もならなかった。

 レースの度に“さしこみ”と呼ばれる腹痛に悩まされている。今回のレースのために、食事面や給水に工夫を加えたが、結果には結びつかず。「食事やスポーツドリンクもぎりぎりを攻めているんですけど。なにが悪かったのか、まだ明確じゃない」。メンタル面でも「(腹痛が)出そうだな、出るんじゃないかと思ったけど、意識はしないようにしてた。けど最終的に出てしまった」と、苦しい状況が続いている。

 今年4月にコニカミノルタを退社し、プロランナーに転向した。ケニアに武者修行にいくなど、光明を見いだそうと、試行錯誤を繰り返している。「支えてくれる人、サポートしてくれるスポンサーがいる。必ず結果が出ると信じて、これからもやっていく」と、必死に前を向いた。

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