関学大 QB3本の矢で甲子園ボウルへ 波乱の1年笑って終える

 「アメフット・西日本代表決定戦、関学大-立命大」(12月2日、万博記念競技場)

 アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」(12月16日・甲子園球場)の出場権をかけた西日本代表決定戦(同2日・万博)で立命大と対戦する関西学生リーグ覇者、関学大が28日、兵庫県西宮市内で会見を行った。18日のリーグ最終節で31-7と圧勝した宿敵との再戦。QB奥野耕世(2年)は「立命大は(雪辱へ)強い気持ちでくる。それに負けないぐらいの気持ちでやって、甲子園ボウルに進みたい」と返り討ちを誓った。

 “3本の矢”が再び宿敵を切り裂く。異例のQB3人態勢を敷く関学大は、リーグ最終節でもめまぐるしくQBを入れ替えて立命大を圧倒した。2年生エースの奥野を2人の4年生、光藤航哉主将と西野航輝がサポートする形。奥野は「(2人は)頼れる存在。自分が出て流れが悪い時に西野さんたちが変えてくれる」と笑う。

 「3人とも違うペースを持っているので、それぞれの持ち味を生かして相手ディフェンスを崩すことができる」と西野。18日の試合では奥野が先発。序盤は流れに乗れなかったが、西野が入ってリズムを取り戻し先制TDを導く。すると奥野も持ち味を発揮し、2本のTDパスを決める活躍。光藤は得意のランで距離と時間を稼ぎ、試合を落ち着かせた。

 今春の定期戦で奥野が日大選手から悪質な反則タックルを受けた。思わぬ騒動に巻き込まれながら、チーム一丸となって乗り越え、2年ぶりに関西の頂点に立ってみせた。

 主将の光藤は「負けたら4年生は引退。絶対に後悔しないように、絶対にやってやる」と闘志。昨年はリーグ戦で敗れた関学大が、西日本代表決定戦で立命大に雪辱を果たした。「(立命大の)思いは分かる。それ以上の気持ちで立ち向かう」。波乱の1年を、涙で終えるわけにはいかない。

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