ラグビー世界ランキング１１位の日本代表は１６日、同４位イングランド代表戦を控えて、英ロンドン郊外のトゥイッケナムスタジアムなどで前日調整を行った。今秋初先発のＳＨ田中史朗（３３）＝パナソニック＝は代表のプライドをかけて戦う。

　「どのチームでも代表を背負っている以上は勝たないといけないし、最近負け続けているので今まで以上に“桜のプライド”をもって戦いたい」。

　この秋は世界選抜、ニュージーランドを相手に連敗中。ともに強豪だが、桜のジャージーをまとって結果を出す使命がある。イングランド相手にも思いは一緒だった。

　相手はＷ杯前回大会で日本を率いたエディー・ジョーンズヘッドコーチが指揮を執る。それでも「誰が監督だろうが、誰がプレーヤーだろうが自分たちのラグビーを遂行するだけです」と気にもとめない。司令塔は「重さ、強さという部分はイングランドさんは強いけど、僕らにはスピードがあるのでスペースをついたり、相手が疲れているところでもう一踏ん張りして前に出たりということをしたいです」と作戦を描いた。

　念願の聖地トゥイッケナムに立つ。１４年にバーバリアンズ（世界選抜）に選出された時には、トゥイッケナムで行われた試合では出番がなかった。「試合に出られなくて悔しい思いをしていた」と当時を思い起こす。

　４年を経て再び芝を踏みしめた。「こうしてもう一度できることにワクワクして。芝もいいのであしたは１００％出せることが楽しみです」と笑顔を振りまいた。