青学大V 史上初2度目3冠王手!5区6区W吉田で詰め寄り7区エース森田で逆転

 「全日本大学駅伝」(4日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ)

 27チーム(うちオープン参加2チーム)で争われ、史上初となる2度目の大学駅伝3冠を目指す青学大が2年ぶり2度目の優勝を果たし、10月の出雲駅伝に続く2冠目で、3冠に王手をかけた。中盤まで東海大にリードを許したが、7区に置いたエース森田歩希(4年)の快走で逆転。来年1月2、3日の5連覇の懸かる箱根駅伝で、ラスト1冠を狙う。東海大が2分20秒差の2位。3位には東洋大が入った。

 勝利を重ねれば重ねるほど、新緑のタスキは強さを増していく。中盤まで完全に東海大のペースをあっさりひっくり返しての逆転勝ち。史上初となる2度目の3冠に王手をかけた原晋監督(51)は「途中で胃が痛くなった。もう大きなことは言えなくなるなと。でも選手たちが本当によく頑張った。これでまだ言えるな」と胴上げで3度宙を舞った後、満足げな表情で歓喜に浸った。

 3区で東海大に37秒差のリードを奪われた。当初は4区でトップに立つ青写真を描いていたが、それでもここからが青学の本領だった。5区、6区で3大駅伝未経験の吉田祐(3年)と、先日の出雲しか経験していない吉田圭(2年)の「ダブル吉田」(原監督)が、区間賞の走りでじりじりと東海大を追い詰め、7区でエース森田(4年)がトップに立ち、そのままは独走。勝負を決定づけた。

 学生3大駅伝ではこの4年で箱根駅伝4連覇を含めて9勝。当初は原監督が前面に出る場面も多かったが、徐々に積み重ねてきたメソッドをもとに選手たちが自主的に取り組み、その中で成果が出ている。特に今季はかつての“山の神”神野大地、一色恭志らのような飛び抜けたエースはいないが、選手層の厚さは歴代屈指。月1回、Aチーム、Bチーム合同のミーティングも取り入れ、一体感も増している。

 区間が増え、距離が伸びる箱根駅伝でも、青学優位は動かない。原監督が「データの裏付けがある。(3冠は)高確率で狙える」と話せば、森田も「これで王手。順調にきてる」と胸を張った。歴史的偉業へ、死角はない。

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