元貴乃花親方「輪島のおじちゃん」偲ぶ 黄金の左下手は「天才です」

 元貴乃花親方の花田光司氏が10日、貴乃花応援会の公式HPで、下咽頭がんのため亡くなった元横綱の輪島大士さんへの感謝の思いを長文で掲載した。幼い頃から自宅に遊びに来ていたという輪島さんを「輪島のおじちゃん」と呼び「輪島さんのあの愉快な楽しい話がまた聞きたいです」とその死を悼んだ。

 「輪島さんに哀悼を告げます」と題した長文の文章には輪島さんとの楽しかった思い出が詳細に記されていた。

 輪島さんとは、輪島さんの地元でもある石川県の代表的な旅館「加賀屋」で一緒に宿泊したといい、旅館の素晴らしさとともに「輪島さんの気さくで誰も真似のできない会話のユニークさ、そして、演出できない輪島さん節を聞きながら、天空のお宿、加賀屋様で過ごした思い出は私の人生の財産です」と振り返った。

 花田氏の父で師匠でもある元大関の貴ノ花は輪島さんと公私共に仲が良かったことから「私の父、先代貴ノ花の師匠からも輪島さんが人々に愛され大切にされてきたお話はたくさん聞いておりました」とも告白。幼かった頃、自宅に輪島さんがよく遊びに来ていたといい、夜に突然やってきたかと思うと、あっという間に帰ってしまい「私の子供の頃の記憶を辿ると、宇宙人みたいな、それこそ天孫降臨されたような方でした」と。独特の言葉でその印象をつづった。

 また、輪島さんの代名詞でもあった「黄金の左下手」についても「天才です」とキッパリ。「ふと私の父の遺した言葉が蘇りますが、“輪島は黄金の左下手といわれるがそれは違う、左を差した時の右からのおっつけが強かった”黄金の左下手には、そんな秘訣もありました。これも私の父が遺した言葉です」と、左下手に隠された秘密もつづった。

 思い出は尽きず「どれもが懐かしいことばかりです」としみじみ。最後には「大きな大きな背中の輪島のおじちゃんとの大切な思い出を、いつまでも心にしまっておきたいと思います」と、幼い頃のそう呼んでいたように「輪島のおじちゃん」と呼び掛け、その死を悼んでいた。

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