錦織圭、ガチガチ星「久しぶりの感覚」杉田との6年ぶり日本人対決を制す 

杉田との日本人対決を制し、初戦を突破した錦織
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 「男子テニス・楽天ジャパンオープン」(1日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)

 シングルス1回戦などが行われ、世界ランキング12位で第3シードの錦織圭(28)=日清食品=は、プロ転向後初対戦となった同110位の杉田祐一(29)=三菱電機=との日本人対決を6-4、6-1のストレートで制し、4年ぶり3度目の優勝へ快勝発進を決めた。3日の2回戦ではブノワ・ペール(フランス)と対戦する。予選を勝ち上がってきた同273位の綿貫陽介(20)=日清食品=は、同44位のロビン・ハーセ(オランダ)を破る金星でツアー初勝利を挙げた。

 2年ぶりの日本での試合、そして6年ぶりとなる日本人対決。重なった2つの“日本”が、否が応でも錦織に重圧を与えていた。

 序盤から動きが硬く、ミスが目立ち、思わぬ苦戦を強いられた。第1セットはしのぎながら、わずかなチャンスを生かして奪うと、第2セットからようやく本来の多彩なショットが決まり始め、圧倒した。ただ、ジュニア時代以来となる杉田との対戦を「正直メチャメチャ硬かった。自分でもビックリ。久しぶりの感覚だった」と、苦笑いで振り返った。

 ツアーを回る中で、日本人選手と対戦する機会はほとんどない。12年に添田豪と二度対戦。一度はストレート負けし、もう一度も1セット奪われるなど苦戦した。どうしても仲間意識が働いてしまうという。「日本人選手とやる時は、宙に浮いているような感覚がある。友達と勝ち負けをつけたくないという、スポーツ選手らしくない感情が」と、“苦手意識”を告白した。

 それでも、前日には西岡がツアー初優勝を飾るなど、上げ潮ムードの日本男子テニスをけん引しているという自負はある。「自分がランキングを上げて、可能性を示していくことで、周りがモチベーションをもらってくれる。しっかり努力をして、結果を出していきたい」。日本のエースとして、ここでの頂点は譲れない。

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