元貴闘力 処分後の貴親方に引退勧めていた「もう辞めてしまえよ」

 大相撲元関脇の貴闘力忠茂氏(50)が25日、AbemaTVの「AbemaPrime」(月~金曜、後9時)に生出演し、貴乃花親方(46=元横綱)が日本相撲協会へ引退届を提出したことについて言及した。

 現役時代同部屋で、兄弟子として入門時からの貴乃花親方を知る元貴闘力。貴乃花親方の引退表明に「思い切ったことをしよるなと思いました」と述べた。「本人は健全な、健全なと言っていたが、なかなかそうはいかんのです。仕組みの問題であって、仕組みを変えないことにはそうはいかない」と相撲界について解説。貴乃花親方の理想とする相撲界へ改革を進めることは難しかったと強調した。

 貴乃花親方は、3月に弟子が起こした暴力問題の監督責任や、春場所の無断欠勤を問われて2階級降格処分を受けた。この時、元貴闘力は「もう相撲協会辞めてしまえよ」と伝えたという。「汚い親方にああだこうだ言われても邪魔くさいやろ。横綱までなった力士が訳分かんないこと言われて」と、一兵卒となった貴乃花親方の気持ちを思って引退を勧めたという。

 しかし貴乃花親方は「『そうはいかない。弟子がいるので頑張ります』と言っていた。本人は絶対辞めないと言っていた」と覚悟を示していたという。それが今回、引退の決断に至ったことについて「よほど腹に据えかねることがあったんでしょう」と推測していた。

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