御嶽海、白鵬に敗れ3敗目…大関とりへ黄信号
「大相撲秋場所・9日目」(17日、両国国技館)
白鵬は関脇御嶽海を寄り切り、鶴竜は平幕遠藤を押し出し、2横綱が全勝を守った。御嶽海は3敗目を喫し、目安とされる11勝での今場所の大関とりへ黄信号。1敗で豪栄道と高安の両大関、平幕竜電の3人が追う。
御嶽海が、分厚い壁にはね返された。白鵬の牙城を崩せず2連敗。3敗目を喫し、昇進へのムードがしぼみ始めた。
八角理事長は取組前に「勝たないと苦しい一番」と重要性を説いた。白鵬の寄りを残して左に回り込む。左前まわしを引いて頭をつけるが、攻めが止まった。棒立ちの横綱に左足を蹴られ、さらに右下手出し投げに泳いで寄りに力尽きた。
引き揚げる花道で「あー、くそ」と叫び、支度部屋ではいら立ったまま。報道陣に背中を向け、取材を拒否して無言だった。
八角理事長は「攻めなきゃ駄目だ」と苦言。土俵下の高田川審判長(元関脇安芸乃島)は「動きが止まった。上位戦がどんどん入るこれからが勝負」と奮起を促した。10日目の鶴竜戦で意地を見せられるか。