日体大、駅伝監督をパワハラで解任 部員の足蹴り、胸ぐらつかむ

 日本体育大学は12日、部員へのパワハラが報じられた陸上競技部駅伝ブロックの渡辺正昭監督を解任したと発表した。パワハラ告発記事が一部週刊誌に掲載されたことから、調査を行い、学生への聞き取り調査で足を蹴る、胸ぐらをつかむといった暴力行為が複数報告され、渡辺監督も概ね内容を認めたものの、パワハラという認識を持っていないということから、解任した。

 日体大によると、7月31日に部員から陸上競技部の横山順一部長に相談があり調査を開始。その後、一部週刊誌にも告発記事が掲載されたことから、4日から7日までの間に聞き取り調査などを行った。

 聴取を受けた学生からは、「脚を蹴る、胸ぐらをつかむ」といった暴力行為が複数報告されたといい、更には言葉の暴力や、人格を否定したと受け取られても仕方のない言動も報告され、学生が圧迫を感じていたと認識。渡辺監督にこれらを確認したところ「事実を概ね認めた上で、それらの行為がパワーハラスメントに該当するとの認識を持っておりませんでした」という。

 これにより学校側は「学生の指導の適正に欠ける」と判断。渡辺監督からは11日付けで辞任願いが出されたというが、辞任ではなく解任した。

 今後は適正な後任者の配置や、部員に対する充分なケア、人権意識向上のための研修会などを実施すると約束。また「部内での良好なコミュニケーション関係を構築し、不当な扱いに対して即座に声を上げやすい環境づくりを行います」とも記された。

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