バド桃田世代が“新時代宣言”世界1位アクセルセン「2人で新次元に引っ張る」

ジャパン・オープンに向けた意気込みを語った(左から)松友美佐紀、桃田賢斗、高橋礼華=10日、東京都内
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 11日に開幕するバドミントンのワールドツアー、ダイハツ・ヨネックス・ジャパン・オープン(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に出場する主要トップ選手が10日、都内で記者会見に出席した。

 男子シングルスで世界選手権金メダリストの桃田賢斗(24)=NTT東日本=は「日本で開催される大きな大会だし、優勝したい大会。観客の皆さんの前で自分らしくいいプレーができるように、感謝の気持ちを忘れずにプレーしたい」と意気込みを語った。

 会見がヒートアップしたのは、昨年覇者で世界ランク1位のビクトル・アクセルセン(24)=デンマーク=に対する印象を聞かれたときだ。不意の質問に、桃田は困ったような表情を浮かべながらも「同世代だし、今世界ランク1位で自分もすごく尊敬する選手。個人的にもライバルだと思っているので、お互い刺激し合いながら高めていければいい」とコメント。すると、同じ24歳のアクセルセンは「ありがとうございます!」と日本語で迎撃し桃田の笑いを誘うと、続けて熱い思いを語り始めた。

 「私も(桃田を)尊敬している。再びコートに戻ってきてくれて、また対戦できる機会があるのはうれしい。私たち2人が新しい次元へと引っ張っていく時代なのかなと思う」

 新時代宣言-。世界選手権では17年にアクセルセンが制覇し、今年は桃田が優勝。ジャパン・オープンに限っても、2010年以降は五輪3大会連続銀メダリストのリー・チョンウェイ(35)=マレーシア=、五輪2連覇の林丹(34)=中国=、リオ五輪金メダルのチェン龍(29)=中国=のレジェンド3人が優勝してきたが、昨年はアクセルセンが初制覇した。

 現世界ランク2位の石宇奇(中国)も22歳と若い。アクセルセンは「今バドミントンは勢いづいているし、競技としても成長しているといっていい。今プレーできることはありがたいし、特に男子シングルスのバドミントンは非常に面白いと思う」と、自分たちの世代が新時代を背負っていくという自負をにじませた。

 自身3年ぶりの出場となる桃田は、順当に勝ち進めばアクセルセンとは準決勝でぶつかるが、初戦から強敵ぞろい。「自分の納得いくプレーができれば一番いいけど、すごく厳しい戦いになると思うので、1点ずつ貪欲に強い気持ちを持ってプレーしたい」。初優勝に向けて、泥臭く戦うことを誓った。

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