阿武咲、あこがれの稀勢の里との稽古に大興奮「楽しすぎて途中笑ってしまった」

稀勢の里(左)の三番稽古相手を務めた阿武咲
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 大相撲秋場所(9日初日、両国国技館)

 幕内阿武咲(22)=阿武松=が2日、部屋に出稽古に来た横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=の三番稽古相手を務め13番取って3勝を挙げ善戦した。

 幼少期よりあこがれてきた横綱が出稽古に来ると聞いたのが前夜。「眠れずに遅くまで起きていた」と、興奮しまくっていた。

 進退を懸ける秋場所、その大事な時期に自らを調整相手に選んでくれたことに感激。「情けない姿は見せられない。何をしても食らいついて行くような姿を見せないと横綱に失礼」と、とにかく全力で当たっていった。

 低い立ち合いから、押しまくった。突き合いも全力で必死に懐に飛び込んだ。「一番一番が本番と思ってやった。いい稽古でした。幸せです、自分を成長させてくれる。楽しすぎて途中笑ってしまった」と、まさに夢心地だった。

 本場所では初対戦の昨年九州場所、突き落としで敗れた。「あこがれだけではダメ。倒さないと。土俵で勝ちます」と、恩返しを誓った。

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