宮川紗江、速見コーチからの暴力は認める 馬乗り、引きずり回しは否定

記者会見で質問に答える体操女子の宮川紗江=東京・弁護士会館(撮影・開出牧)
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 日本体操協会が指導中に暴力行為があったとして速見佑斗コーチに無期限の登録抹消などを科したことについて、世界選手権(10~11月・ドーハ)女子代表候補の宮川紗江選手(18)が29日、都内で、処分への疑問があるとして会見を開いた。速見コーチから暴力を振るわれたことがあることは認めつつ、パワハラ的な指導ではなかったと主張。一部で報じられた「馬乗りになって殴打された」ことや、「髪の毛を持って引きずり回された」ことは否定した。

 小学5年生から指導を受けている速見コーチから、たたかれた経験があることは認め「速見コーチが私に暴力を振るったことは許されることではないと理解しています。今後も暴力行為を許すつもりはありません」とした。暴力をふるわれた時は「気持ちの部分で練習を投げ出してしまい、大けがや命に関わる場面」とし、気の抜けた練習で重大な事故に関わる場面だったと振り返った。

 報道であった「馬乗りになって殴打したという部分は一度もありません。髪の毛をもって引きずりまわされたことも一度もありません。たたかれたことで怪我を受けたり、体を痛めたことはありません」とした上で、「事実としてたたかれたり、髪の毛を引っ張られたことはあります」として、いずれも1年以上前だったとした。

 宮川側は速見コーチが無期限の登録抹消となっている処分が重すぎるため軽減を望んでいることと、「権力に支配される体操協会ではなく、選手一人一人が純粋に強くなれる環境にしてほしい」と望んでいる。

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