「アジア大会・バドミントン」（２４日、ジャカルタ）

　バドミントンの男子シングルス２回戦で世界選手権金メダリストの桃田賢斗（２３）＝ＮＴＴ東日本＝がネパール選手に２－０で快勝した。

　世界王者に続く“２冠”に向けて桃田が快勝発進した。世界ランク１４２７位の相手に対し「今日はシャトルをコントロールしようと思って試合に入った」と、足はあまり動かさずに相手のショットを拾いながらミスを待つ。第１ゲームを簡単に先取すると、第２ゲームは慣れない風に戸惑ったのかミスを連発したが、最後は８連続ポイントで快勝した。

　普段のワールドツアーでは世界ランク上位選手から参加資格を得るため、現在４位の桃田は下位選手と当たる機会はなく、世界ランク４ケタ選手との対戦もアジア大会ならでは。ただ、らしくないミスもあっただけに「風が強くてコントロールできなかった。修正していきたい」と汗をぬぐった。

　試合を終えた桃田にプレゼントを渡す“桃田ガール”も出現した。彼女はインドネシア人のウィディさん（２０）で、２年前から大のファンだという。「彼はハンサムでセクシー。バドミントンもすごく強くてかっこいい」。違法賭博問題で１年間は国際舞台から姿を消していたが、「すごく悲しかったわ。でもやったことは悪いこと。今は反省して、前よりもプレーもよくなっている」と、“生桃田”を見て声を弾ませた。

　団体戦では第１シングルスで全勝したものの、チームは準決勝で地元インドネシアに敗れて３位。個人戦ではリオ五輪王者のチェン龍（中国）、世界選手権銀メダルの石宇奇（中国）らが出場するハイレベルな戦いとなるが、地元ジャカルタのファンのためにもビッグタイトルを狙う。