池江璃花子が4冠目!勝ちに徹し大会新 女子800リレーは銀“5連勝”ならず

 「アジア大会・競泳」(21日、ジャカルタ)

 競泳女子100メートルバタフライで池江璃花子(18)=ルネサンス=は56秒30の大会新記録で優勝し、今大会4つ目の金メダルを獲得した。5冠目を狙った同800メートルリレーは2位だった。

 アジア40億人に、もはや敵はいないのか。池江が大本命の100メートルバタフライを制し、4冠目。800メートルリレーは金メダルを逃し、“連勝”は止まったが、100メートルバタフライは今季無敗を貫き「レースプランは完璧。いいレースができた」と誇らしげに語った。

 朝の予選は自己ベスト(56秒08)より2秒近く遅く「体が全く動かない」と嘆き節。しかし「予選からいかないといけないという考えもあるけど、最終的には決勝が本当の勝負。いかに予選で余力を残して決勝に駒を進められるかも、これからは大事になる」。計り知れない蓄積疲労と戦いながら、勝ち続けることが今大会の“使命”。勝ちに徹するレースプランを遂行する力も、ある意味実力だ。

 代表活動期間中は、88年ソウル五輪男子100メートル背泳ぎ金メダリストで、現スポーツ庁長官の鈴木大地氏らを育てた鈴木陽二コーチ(68)が池江を指導する。「きついきついと言いながらすごく頑張る」とその努力を認めた上で「バタフライはすごい。肩の柔らかさと(水を)キャッチする時に肘を立てられるのは、持って生まれた天性のもの」と絶賛する。

 「コンスタントに56秒前半を出せているのは、自分のレベルも上がっているなと思える」と池江。才能と努力、そして冷静な判断力。18歳とは思えぬ戦いぶりで、順調にタイトルを手にしている。

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