鈴木聡美 6年ぶりメダルで取り戻した自信「ロンドンの銀は幻じゃなく実力だった」

 「競泳・パンパシフィック選手権」(12日、東京辰巳国際水泳場)

 女子200メートル平泳ぎ決勝が行われ、12年ロンドン五輪銀メダリストの鈴木聡美(27)=ミキハウス=が、2分22秒22で3位に入り、同五輪以来6年ぶりの国際大会メダルを獲得した。

 世界の舞台に“聡美スマイル”が帰ってきた。鈴木が積極的なレースで最後まで先頭争いを繰り広げ、銅メダルを獲得。レース後は思わず、ガッツポーズ。ロンドン五輪以来となる主要国際大会でのメダルに「ロンドン以来まったくなかったので、すごくうれしい気持ちでいっぱいです」と、破顔一笑した。

 3つのメダルを獲得したロンドン五輪以降、スランプに陥っていた。15年には代表落ちも経験。16年リオ五輪には出場したが、自己ベストはロンドンの頃の2分20秒72から一向に更新できず、世界の舞台ではなかなか輝きが戻ってこなかった。

 久々に手にしたメダルの光で、取り戻したのは自信。「上りつめてきた実感がある。ロンドンの銀メダルが幻じゃなく、実力で獲ったんだと確信できた」と、ようやく6年前の自分が信じられるようになった。

 「東京五輪に向けて21秒台、五輪で20秒台、それを突っ切る記録を出したいと思った。東京では(リオ五輪金の)金藤さんに続いて、金メダルを獲りたい!」。6年前、鮮烈につづったシンデレラストーリー。2年後の夢舞台へ、再び物語は動き始めた。

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