瀬戸大也、パパで金!200メートルバタ連覇「しっかり勝ち取った」
「競泳・パンパシフィック選手権」(10日、東京辰巳国際水泳場)
男子200メートルバタフライで瀬戸大也(24)=ANA=が1分54秒34で2連覇を果たした。男子100メートル背泳ぎは入江陵介(28)=イトマン東進=が52秒78で銀メダル。女子200メートルバタフライは持田早智(19)=ルネサンス幕張=は2分7秒66で2位に入った。女子100メートル自由形で18歳の池江璃花子(ルネサンス)は53秒14で5位。800メートルリレーで男子の日本(江原騎士、坂田怜央、小堀勇気、松元克央)は7分8秒07で3位となった。
東京の大歓声が、最後のひと伸びを後押しした。最終盤でデデウス(ブラジル)からリードを奪った瀬戸は、金メダルを確信すると力強くガッツポーズ。「久しぶりに金メダルが取れてうれしい」と白い歯を見せて喜んだ。「絶対勝たないといけないレースだった。しっかりと勝ち取った金メダル」。地道な積み重ねが確信に変わった瞬間だった。
2年後の大舞台を見据えたシミュレーションがはまった。9日は400メートル個人メドレーに出場しており、朝の予選で体の重さを痛感。入念なクールダウンはもちろん、普段は1時間半の昼寝を2時間強に増やし、疲労回復に努めた。
「とにかく休むことに徹した。一日の過ごし方が結果につながった」。1分54秒03の自己ベスト更新も狙えただけに、タイムに満足はしていないが、東京五輪へ向けた手応えを得るには十分だった。
8歳だった02年、横浜で開催されたパンパシフィック選手権を現地で観戦。日の丸を背負う選手に憧れた。中でも輝いて見えたのは、100メートル平泳ぎで金メダルを獲得した北島康介さん。「自分もなりたい」と誓った。
6月には長女・優羽(ゆわ)ちゃんが誕生。父としてはもちろん、羨望(せんぼう)のまなざしを送られる立場として、堂々たる泳ぎっぷりを見せた。




