日本ボクシング連盟“山根帝国”崩壊 理事約30人中27人が退任意向

 日本ボクシング連盟の理事会が事実上の崩壊状態に陥った。一部の関係者によると、山根明前会長(78)の側近中の側近とされる、内海祥子常務理事が辞任の意思を固めたことが10日、分かった。

 内海常務理事は「日本ボクシングを再興する会」が8日の公開した音声データで、不正判定に関与した疑惑が持たれている。長年にわたり、日本連盟の経理を担当してきた金庫番の決断は“山根帝国”の瓦解(がかい)を象徴する形となった。

 さらに会長と理事を辞任した山根氏、既に辞任届を提出した息子の山根昌守前会長代行以外の約30人の理事のうち、森正会長代行、吉森専務理事、佐藤副会長を除く27人が退任の意向を示しているという。吉森氏は8日の会見で大多数の理事が辞意を表明しているとしたが、具体的な人数を明かしていなかった。

 また、理事23人が出席した7日の臨時理事会では14人の理事が辞任届を提出し、山根氏にも辞任を迫ったが、無残にもその場で破り捨てられたという。

 「再興する会」は現理事の総退陣を求めており、その後は臨時総会を招集し、新たな会長、理事らの選任を行いたい考えを持っている。

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