「大相撲名古屋場所１２日目」（１９日、ドルフィンズアリーナ）

　“昭和の大横綱”大鵬（故人）の孫で元関脇貴闘力の三男、西三段目５０枚目の納谷（１８）＝大嶽＝が魁禅（浅香山）をはたき込み５勝目（１敗）を挙げた。立ち合い、力強く押し込んだ。土俵際、相手にいなしに耐えると、最後はパワーの違いを見せ付け相手を土俵に転がした。

　「ちょっと慌ててしまった。我慢ができない。あのまま真っすぐ出たいけど引く動きが混じっちゃう」と反省。前戦で埼玉栄の同級生、琴手計（佐渡ケ嶽）に押し倒され初黒星を喫した時も引いて呼び込んでいた。

　「疲れが出てるのかな。気持ちも体も疲れてないと思うけど…。朝起きる時がつらい。体は動くけど動くのにワンクッションいる」。名古屋は前日３９度を超える高温だった。「眠くなるのがすごく早い」と、早寝で体力回復をはかる。

　あと一番。「しっかり前に出て全部の力を使い切る」と有終締めを誓った。