体操・谷川兄弟が明暗 兄は2大会連続代表入り…弟は床運動でミスが出て代表落ち

 「体操・全日本種目別」(1日、高崎アリーナ)

 男子6種目、女子4種目の決勝が行われ世界選手権(10月開幕・ドーハ)代表の残り3枠は、団体戦を想定したチーム貢献度により床運動2位の谷川航(21)、あん馬3位の萱和磨(21)=ともに順大、平行棒で2連覇した田中佑典(28)=コナミ=が選出された。谷川は最後の枠を弟の翔(19)と争う形となったが、兄の意地を見せつけた。男子床運動では、代表入りが決まっていた白井健三(21)=日体大=が6連覇を達成。女子は世界選手権代表候補の村上茉愛(21)=日体大=が平均台と床運動の2冠を達成。

 2大会連続の世界代表入りがかかった兄の航と、全日本選手権で史上最年少優勝を飾った弟の翔。最後の1枠を巡るし烈な“兄弟対決”の明暗を分けたのは床運動だった。

 先に演技をした航が完ぺきな演技を見せて2位、翔は着地でミスが出て7位。予選までリードしていた弟を、兄が逆転した。航は「2人で行くのが理想だったけど、甘くない。兄として負けられなかった」と胸を張った。

 前日の予選を終了した時点で「“一騎打ち”だな」と話していたという。5月のNHK杯に続いて、あと一歩で代表権を逃した翔は「兄が僕を代表から引きずり降ろした形になりましたけど」と笑いながら「兄が代表に入ったのはうれしい。僕はこの悔しさを東京五輪につなげていきたい」と晴れ晴れとした表情で前を向いた。

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