内村航平まさか 鉄棒落下で予選落ち また大技披露できず「いつもできないじゃん」

 「体操・全日本種目別」(30日、高崎アリーナ)

 男子6種目、女子4種目の予選が行われ、男子鉄棒に出場した世界選手権(10~11月、ドーハ)代表の内村航平(29)=リンガーハット=は落下が響き、13・400点で予選落ち。決勝で構成に入れる予定だったH難度の大技ブレトシュナイダーのお披露目は幻に終わった。男子の残り3枠の世界切符を巡っては、谷川航(21)、翔(19)=ともに順大、田中佑典(28)=コナミ=らが選考基準となるチーム貢献度の上積みに成功した。

 “内村も鉄棒の誤り”といったところか。誰もが驚いた落下劇だった。コバチ、カッシーナ、コールマンと離れ技を鮮やかに決めた内村だったが、着地へと向かう最後の車輪で手を滑らせ、背中からマットに叩きつけられた。やり直しの着地を決めると、苦笑いで腰をさすった。

 「(原因は)僕も分からない。滑って飛んでいってしまった。技術的な問題じゃないし、どうしようもない」。代表切符を獲得した5月NHK杯後は、練習でのモチベーションの維持に苦労した。その影響もあったか…。

 決勝では自身最高難度となるH難度のブレトシュナイダーに初挑戦することを明言していたが、持ち越しに。今年3月のW杯でも決勝で披露しようとしていたが、予選落ちだっただけに「いつもできないじゃん」とポツリ。今季挑戦するとすれば、世界選手権で種目別の決勝に残った場合だという。「もっと完成度を上げられるし、自分にしかできないやり方でやりたい。まだ今じゃないのかなと思った」と、最後は前を向いた。

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