日大タックル第三者委 内田前監督は「絶対君主」「理事長に次ぐ強大な権力を有していた」

日大アメフト部反則行為についての第三者委員会での中間報告がおこなわれた=グランドプリンスホテル高輪(撮影・三好信也)
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 社会問題となっている日大アメリカンフットボール部による悪質タックル問題を調査している第三者委員会は29日、都内で中間報告会見を行い、日大DL選手が関学大のQBに行った悪質タックルを「内田正人氏と井上奨氏の指示で行われたものである」と、すでに内田前監督、井上前コーチに除名処分を下した関東学連の調査同様に、両氏の指示を認定した。会見には委員長の勝丸充啓弁護士、委員長代理の辰野守彦弁護士、委員の磯貝健太郎弁護士が出席した。

 中間報告では日大における内田氏の存在や、指導方針の変化なども指摘。内田氏が平成29年に監督復帰後、前監督C氏の指導方針を180度転換。「選手やコーチに厳しく接し、練習時間もランニング量も大幅に増加させるとともに、時に選手を精神的に追い込むような、苛烈な指導方法を採るようになった」という。内田氏は第一次監督時代に「自己の意向に沿わないコーチに激しい暴力を振るって大怪我をさせたり、選手に対する暴力を伴う指導(いわゆる鉄拳制裁)を拒否するコーチを辞任に追い込んだりするという暴力的体質を有し、そうした面からもコーチや選手から恐れられていた。内田氏のこのような厳しく冷徹な指導方針の中で、コーチも選手も萎縮し切り、その指示には黙って従うことが当然となっていた」と、認定した。

 その背景については「内田氏がこのように言わば絶対君主のような存在になっていた背景には、内田氏が日大本部の要職を務める実力者で、理事長に次ぐ強大な権限を有していたことが関係していたものと考えられる」と、指摘した。

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