内村航平 自身最高H難度の大技に初挑戦へ 東京五輪見据え“切り札”完全習得に意欲
体操の世界選手権(10月開幕、ドーハ)代表最終選考会を兼ねた全日本種目別選手権(30日開幕)の公式練習が28日、会場の群馬・高崎アリーナで行われた。すでに個人総合で代表入りを決めている内村航平(29)=リンガーハット=は、鉄棒で自身最高難度となるH難度の大技ブレトシュナイダー(コバチ2回ひねり)に初挑戦することを明言した。
「決勝でやる。鉄棒は団体、個人とも最終種目になる。勝負を懸けるために持っておきたい1つの技」。20年東京五輪を見据え、“切り札”完全習得に意欲を見せた。この日の練習では見事にバーをつかんで成功させた。
劇的勝利で代表入りを決めたNHK杯後は、モチベーションの維持に苦労した。「一瞬燃え尽きた」と、苦笑い。当初は難易度を示すDスコアを世界トップクラスの7・2点に上げる予定だったが「そこまでできなかった。NHK杯の構成(6・4点)にブレト-を入れて6・7点」にとどめた。それでも「成功させて、世界選手権に向けて、モチベーションのきっかけにできれば」。新たな武器を手にし、世界の舞台へ向かう。