「大相撲名古屋場所」（７月８日初日、ドルフィンズアリーナ）

　左大胸筋の負傷など７場所連続休場から再起を期す横綱稀勢の里（３１）＝田子ノ浦＝が２８日、名古屋市内の部屋で弟弟子の大関高安（２８）＝田子ノ浦＝と連日の三番稽古を行った。前日と同じく１２番取り１０勝２敗。

　右上手を引き素早い寄り、がっぷり組んで寄り切りなど動きは上々。途中、小手に振られた際、右肘に激痛が走ったか、顔をしかめるアクシデントもあったが、その後、３連勝で締めるなど大事には至らない様子だった。

　稽古後は右肘に関し「大丈夫、大丈夫」とキッパリ。「いいんじゃないですか」と状態も悪くない口ぶり。２９、３０日と恒例となる二所ノ関の連合稽古に向け「しっかり一日一日意識してやるだけ」と話した。