ジョセフ日本、ジョージアに完封星 HO堀江「ジャパン半端ないって」
「ラグビー・テストマッチ、日本28-0ジョージア」(23日、豊田スタジアム)
ラグビーの日本代表(世界ランキング11位)は23日、ジョージア代表(同12位)とテストマッチ「リポビタンDチャレンジマッチ2018」第3戦に臨み、28-0で圧勝した。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC=48)体制になって2度目の完封勝利で、対欧州では初。前半に3本のPGで9点を先制。後半は3トライで突き放し、終盤の猛攻もしのいだ。6月の3戦を2勝1敗と勝ち越した日本は、11月3日に東京・味の素スタジアムでニュージーランド(同1位)と、同17日に敵地でイングランド(同6位)と対戦する。
スイッチを入れた瞬間は、後半9分だった。敵陣左奥での、相手ボールのスクラム。フッカー堀江は「あのエリアでチャンスがきたので、押しにいきました」。この試合で初めて解禁した全力スクラム。相手のミスから好機をつかみ、この日最初のトライを奪った。
世界一の誉れ高いジョージアのスクラム。一進一退に見えた前半は、実は「様子をうかがっていました」(堀江)。そして勝負どころで一気に圧力をかけた。狙いにいって奪ったトライだった。「去年は押されまくってましたから」。実感できる成長があった。
ジョセフHCは「昨シーズンからの成長が著しい」と誇らしげに語る。この日午前中にはリーチ主将主導で選手ミーティングを開催。「大人の男として勝つために何が必要かを確認し合っていた。自ら率先してやることは特別なこと。そういうものがこのチームに芽生え始めている」と精神面の成熟も感じ取った。
この日の収穫を堀江は「スクラムじゃないですか?彼らの一番強い部分を抑えられたのが大きい」と胸を張る。そして「書いといて下さい。『ジャパン半端ない』って。『めっちゃプレッシャーかけるやん』って。『そんなん普通できひん』って」。圧勝劇でつかんだ自信と手応えは、半端なく大きい。