至学館大が栄監督の解任を正式決定 稀代の名将 指導の場失う
レスリングで数々の金メダリストを輩出してきた至学館大は18日、愛知県大府市のキャンパスで幹部会を開き、レスリング部の栄和人監督(57)の解任を正式に決定した。
レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)にパワーハラスメントを行ったことが認定された栄氏は、日本協会の強化本部長職を辞任しており、これで指導の現場から完全に離れることになる。
4月にパワハラが認定されて以降、公の場に姿を見せてこなかった栄氏は、17日まで開催された明治杯全日本選抜選手権で至学館大の監督として“現場復帰”。14日の試合前には謝罪会見も行っていた。
しかし、16日になり、日本レスリング協会副会長で至学館大の谷岡郁子学長(64)が、電撃的に栄氏の監督解任を発表した。
謝罪会見後、栄氏が学長の要請を“拒否”し、セコンドにつかず、観客席でタレントの千原せいじらと談笑、友人との会食で会場を離れるなどの態度を問題視。谷岡学長は「その後の様子を見て、まったくの期待外れで、まったくまだ(置かれている立場が)分かっていない。反省できていない。これは駄目だなと。陣頭指揮をとる人のやることではない」と、説明していた。