ライバル初撃破の美誠「東京五輪決勝でも戦いたい」王「それは伊藤次第」
「卓球・荻村杯ジャパン・オープン」(10日、北九州市立総合体育館)
女子シングルス決勝は、世界ランク6位の伊藤美誠(17)=スターツ=が、同3位の王曼イク(19)=中国=を4-2で下し、初制覇した。
伊藤にとって王は、2学年上の同世代選手で、ジュニア時代から手を合わせてきた。ただ、王は14、15年世界ジュニア選手権女子シングルスで2連破するなど、中国の次世代エースと目される逸材で「雲の上のような存在」(伊藤)。直近の香港オープン、中国オープンでも敗れていたが、7戦目にして今回ようやく初勝利を挙げた。
敗れた王は「幼少期から対戦してきたが、今日は伊藤選手の進歩が実ったときだ」と認めた。伊藤が「これからもずっとライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)したい。できれば東京五輪の決勝でも戦いたい」と言えば、王は「それは伊藤選手の頑張り次第」と“上から目線”でコメントして笑いも誘った。
北九州での大会については、「お客さんも熱心だし、いい雰囲気だった。食べ物もすごく良かった」とご満悦。東京五輪に向けて、中国には丁寧、劉詩ブン、朱雨玲ら強豪がいるだけに「国内の競争も激しいので頑張りたい」と、さらに力をつけて再び日本に帰ってくることを誓った。