栃ノ心 欧州出身3人目の大関に 新入幕からトップタイのスロー出世

 「大相撲夏場所・千秋楽」(27日、両国国技館)

 関脇栃ノ心が勢を寄り切って13勝締め。大関昇進を預かる審判部は昇進で意見を統一し、阿武松審判部長(元関脇益荒雄)が八角理事長(元横綱北勝海)に昇進を諮る臨時理事会の開催を要請し了承された。昇進は事実上の決定で30日、同理事会を経てジョージア初の新大関が誕生する。栃ノ心は3度目の技能賞と6度目の敢闘賞も獲得した。

 逆転優勝は逃したが、有終の美で文句なしの大関昇進だ。勢と激しくぶつかった栃ノ心。「負けると気合入ってないとか言われる」と、両まわしを取り、自慢の怪力でパワフルに寄り切った。

 取組前には審判部が協議し、栃ノ心の大関昇進を推薦することで一致。30日に昇進の可否を審議する臨時理事会が開催されることが決まった。同理事会で昇進が見送られた例はなく、同日に新大関・栃ノ心が誕生する。欧州出身では琴欧州(ブルガリア)、把瑠都(エストニア)に続く3人目の大関となるが、「分からないけど、うれしい」と実感が湧かない様子だった。

 所属の春日野部屋は国技館から近く、栃ノ心は徒歩で場所入りしている。大関になると車で場所に入れるが「歩いて行くよ。近いでしょ。変じゃない」とこれまでのスタイルを崩さない考え。大関としての相撲も「負けたらダメと思ったら負ける。だからいつも通りやる」と変えるつもりはない。

 右膝の大ケガで三役から幕下に転落し、再びはい上がった苦労人。30歳7カ月は史上4位の高齢、新入幕から所要60場所は史上トップタイのスロー出世だ。6月7日の弟の結婚式に合わせて、母国ジョージアに“凱旋帰国”する予定。怪力大関が遅咲きの大輪を咲かせる。

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