宮川選手に直接指示の井上コーチ「潰せ」の意図は「けが」ではないと主張

 日大アメフット部の内田正人前監督と、井上奨コーチが23日、都内の日大本部で会見に臨んだ。22日に会見し、悪質タックルを関学大のQB選手に仕掛けた宮川泰介選手に、直接指示を出した井上コーチは、「けがを目的とした指示はしておりません」と釈明し、「思い切りいけということです」という意図だったと説明した。

 今月6日に関学大との定期戦が行われる前に「潰(つぶ)しにいけ」という発言を井上コーチは宮川選手にしたことは認めている。このことについて、「QBを壊しにいけ、潰しにいけということは、いろんな意味があると思っていまして。潰しにいくようなタックルをするとか、思い切りスタートするとか、最初から自分の闘志を出すこととか、いろんな意味が込められていると思っていまして、潰しに行けと言いました」と語った。

 宮川選手は「関学大との定期戦がなくなってもいい」、「相手QBがけがをして秋の試合に出られなくなったら得だろう」という趣旨の言葉を井上コーチから言われたと会見で主張していた。井上コーチは、「そのような言葉は言ったことがない」とし、相手選手がけがをすることを想定した指示はしていないと繰り返した。ただ、「過激な発言はしたと思っています」とした。

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