元関学大QBの有馬隼人が「笛」の質問をした意味「ぜひ頑張ってもらいたい」

 大学アメリカンフットボールで、関学大との定期戦で悪質な反則タックルを仕掛けた日大の当該選手・宮川泰介(20)が22日、都内の日本記者クラブで会見を開いた。会見中、関学大の名QBとして活躍した元TBSアナウンサーで、現在はキャスターとして活動している有馬隼人(40)は「笛の音は聞こえていましたか?」と問いかけた。宮川は「聞こえていました」と答えたが、その質問の意図について、会見後に有馬がデイリースポーツの取材に語った。

 この日はキャスターを務めるTOKYO MX「TOKYO MX NEWS」の取材者として来場していた有馬は「5月6日、どういう形であれ、あなたはグラウンドに立っていたわけですが、審判の笛は聞こえていましたか」と諭すように問いかけた。宮川が「投げ終わったということは気づいていました」と答えると、「プレーが終わったことは認識していた」と続けた。「はい」という答えを受け、数秒、間を空けた後で「分かりました。ありがとうございます」と質問を締めくくった。

 会見後、デイリースポーツの取材に有馬は「日大がどうとか、関学大がどうとか、僕が言うことではないです」とした上で、質問の意図について語り、「(宮川が笛を)認識できていたのであれば、フィールドの状態を正確に把握できたことになります」とプレーをする資質は備わっていたと指摘した。もしも、指示の有無によらず、もしもプレー中断を告げる笛が聞こえずに悪質なタックルを試みたのであれば、そもそもフットボールをやる資格がない、という意味になる。

 その上で「だとするならば、ぜひアメリカンフットボールを頑張ってもらいたい」というエールを送った。宮川自身は会見で「もちろんアメリカンフットボールを僕が続けていく権利はないと思っていますし、この先アメリカンフットボールをやるつもりもありません」と語っている。

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