東京五輪新種目スケボー初の日本代表決定「ちゃんとシャツを着るところから経験」

 「スケートボード・日本選手権ストリート」(13日、ムラサキパーク東京)

 2020年東京五輪の追加種目に決まって以来、スケートボードの日本代表が初めて選出された。この日優勝した男子の池慧野巨(いけ・けやき、17)、女子の伊佐風椰(いさ・かや、16)が今夏のアジア大会(ジャカルタ)代表に決まり、各上位4人を強化指定選手に選出。20日にはパーク競技の日本選手権(新潟)が行われ、同じくアジア大会代表男女1人、強化指定選手各4人が決まる。

 日本代表チームは夏に向けて海外合宿や遠征を行う予定だ。初代監督の西川隆氏(52)は「やっと日本代表としてスタートできる」と声を弾ませた。競技が初実施されるアジア大会に向けては「アジアではそんなに負ける要素はない。全部金メダルを獲るくらいには考えている」と目標を掲げた。

 また、スケボー選手が日本オリンピック委員会(JOC)を通じて総合大会に派遣されること自体が初めてとなる。“横乗り”競技は自由なファッション性も文化のひとつだが、今後は日本代表としての最低限の責任も求められる。西川監督は「ちゃんとシャツを着て移動したりすることも初めてになる。そういうところからしっかり経験したい」と、2020年東京五輪に向けた第一歩と位置づけた。

 また、現在海外を中心に活躍するトップ選手は今回不参加だったが、五輪前年となる来季は代表戦線に参加する可能性があり、「東京五輪には日本最高の選手を出したいと思っている」と展望を明かした。

 ◆2020年東京五輪のスケートボード競技 「ストリート」と「パーク」の2種目が行われる。ともに技の難易度やスピード、オリジナリティーなどを総合的に評価する採点競技だが、「ストリート」は階段や縁石、斜面や手すりなどを模したコースを使用し、「パーク」はおわん型のボールや、深皿型のプールなどを複雑に組み合わせたコースを使用する。現時点で、五輪出場枠や代表選考方法などは決まっていない。

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