南北合同チーム 日本に完敗も韓国紙「友情輝く」、海外では政治利用批判も

 「卓球・世界選手権女子団体戦・準決勝、日本3-0コリア」(4日、ハルムスタード)

 女子準決勝が行われ日本は、直前に急きょ結成された韓国と北朝鮮の合同チーム「コリア」に3-0で快勝し、5日の決勝に進出を決めた。一方、27年ぶりに結成された南北合同チームは銅メダル。合同チーム結成時の合意により、韓国スポーツ紙の「スポーツ朝鮮」の電子板によると、「コリアエントリー9人の選手がすべて一緒に表彰台に上がって銅メダルを首にかけるようになった」という。

 同紙は「韓日戦激闘の卓球女子合同チーム 友情輝いた」という見出しで報じ、試合後、統一旗に全選手が笑顔でサインを書き、記念撮影する様子を報じた。また、3カ月後のジャカルタアジア大会に向けても「統一チーム結成の議論に弾みがつくだろう」としている。

 また、別のスポーツ紙「スポーツソウル」の電子板は「敗れはしたが、一丸となって戦った闘魂は印象深かった」と好意的に報道。特に石川と接戦を演じた北朝鮮のエース、キム・ソンイの名を挙げ「キム・ソンイの闘志が、27年ぶりに結成された単一チームの思い出を民族にプレゼントした」と、称賛した。

 一方で現地、欧米メディアの中には「政治の力が大きく働いた」など、スポーツの政治利用への批判や、準々決勝を戦わずにチーム力が上がる合同チームを結成し、全員がメダルを獲得したことに「公平性を欠く」などの批判が上がっている。

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