稀勢の里 春巡業で十両相手に9番全勝「いい稽古させてもらいました」

土俵入りをする稀勢の里(左)
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 大相撲の春巡業が13日、川崎市で行われ、左大胸筋損傷で先場所を全休し、6場所連続で休場中の横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=が十両明生(立浪)と9番取り全勝だった。

 稽古でも初の相手を指名。「一番元気が良かったから。思い切り来てくれる。いい稽古させてもらいましたよ」と、笑わせた。

 巡業に合流した前日は佐田の海(境川)と10番。連日の十両相手は「しっかり形にこだわってやりました」とまずは絶対の武器、左四つを固めていく考え。「あしたに向けてまたしっかり反省。その繰り返し」と話した。

 巡業ではじっくりと関取衆の稽古を見る姿も目立つ。「見るのも稽古。土俵に尻を向けないという意味がある」。すべてを吸収し、夏場所(5月13日初日、両国国技館)での復活を目指す。

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