池坊保子議長、女性の土俵問題「ワーッという声に流されずに議論する余地がある」

 日本相撲協会・評議員会の池坊保子議長が13日、フジテレビ系「とくダネ!」に生出演。静岡市で8日に開催された大相撲春巡業「富士山静岡場所」での「ちびっこ相撲」に、これまで参加できていた女子児童の参加が認められなかった件について「外部の方の意見を参考にしながら、人生を通して相撲に向かっている方がいる。真摯に誠実に、時のワーッという声に流されずに議論する余地がある」と語った。

 4日には京都であった春巡業では、土俵上で倒れた舞鶴市長の救命措置にあたった女性らに対し、土俵から下りるよう場内放送が流れ、問題となった。これに関連し、静岡の問題もクローズアップされる格好となったが「全くそれは違って、去年の秋頃からいろんな現場の力士からいろんな声が上がってきていて、何人も子供が力士に向かってくる。子供が転んだりする。転ぶと硬い土なんですね、顔をすりむいたり。それは危険なんじゃないか、安全性のためにこれはどうなんですか、という取り組みに向かっている力士からいろんな声がでていました」と、以前から問題になっていたと強調。

 そして、「ちびっこはいいが、小学生4年生、5年生になると男の子もしっかりした体格になります。女性もしっかりした体格になる。そういうこどもをとっくみあってというのは、力士達も多少の抵抗もある。非常に微妙な問題を含んでいる。秋くらいから、『来年の春場所はやめましょう』となっていたんですけど。早くに通達したらよかったんですけど、巡業部長がまだその時に違いましたし、春場所は4月からということで、ちょっとタイミングが悪かったのかなと思います」と説明した。

 池坊議長は「私はお相撲は素晴らしい日本の伝統文化のスポーツである、とともに文化だと思うんです。それぞれの歴史とかありますし、総理大臣も出て来てほしいですよ、女性の。総理大臣が出て来てくるから、女性を上がれるようにしようというのは私はちょっと違っていて」と持論を展開。過去、元大関の千代大海の断髪式で母・美恵さんが土俵に上がれなかった例を挙げ、「できなかったから、千代大海が降りていって、お母さんがやって。ああいうのを見ると、『土俵にあがってお母さんしたかったんじゃないか、あるいは千代大海もおかあさまに土俵の上で断髪式をさせたかったんじゃないか』と気がするんですよね。でも親はいいのか、断髪式はいいとするとなし崩しになってしまう」と、語った。

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