大相撲の横綱白鵬関(33)=モンゴル出身=が10日、春巡業先の長野県伊那市で、9日に76歳で死去した父のジジド・ムンフバト氏について「親を超える子はいない。おやじを見習って頑張っていきたい」と沈痛な面持ちで思いを語った。
ムンフバト氏はレスリングで1964年東京大会から五輪に5大会連続で出場し、68年メキシコ大会では銀メダルを獲得。モンゴル相撲でも横綱となり国民的英雄だった。「自分が大関、横綱になり、勝って当たり前というプレッシャーを背負うおやじの偉大さを感じた」とかみしめた。
白鵬関によると、ムンフバト氏は昨年10月に肝臓がんが見つかった。